コントロール思考になるとコミュニケーションを取らなくなる
仕事でも家庭でも相手をコントロールすることが「えらいこと」
「ちゃんとやっていること」のように捉える人がいます。
例えば・・・・
取引先の企業が12~13時が休憩時間と分かっているのに、
たいした急ぎの用事でもないのに休憩時間に電話をする
仕事の範疇を超えたこと(休日に部下にメールを送る、
弁当を買いに行かせる等)を普通に行う
子供が言うことを聞かないから無理矢理言うこと聞かせる、
もしくは無視する
こういうことを行う人は案外いるものです。
このようなことは相手を一方的にコントロールすることが前提
となっており、ここに相互関係はありません。
よく言われる「コミュニケーション」とは、この相互による行為
のことを言います。「コミュニケーション」をもう少し教科書的に
言いますと、
コミュニケーションは送り手、受け手、メッセージ、チャンネル、
効果などが構成要素となる相互行為の過程のこと
のことを言います。
相互行為とならない場合はコミュニケーションとは言わず、
指示・命令と言ったほうが適切なのかもしれません。
ところがコントロール思考になればなるほど、この相互行為と
いう概念が無くなっていきますので、どんどんコミュニケーション
を取らなくなってきます。ヘタをすると指示・命令という行為すら
コミュニケーションだ、と勘違いしてしまうことがあります。
(こうなるとかなり重度のコントロール思考だと思われます。)
指示・命令はあくまで指示・命令。コミュニケーションはあくまで
コミュニケーション。もちろん指示・命令の中にも相互行為はある
ので、そこだけを見て「コミュニケーションだ」と勘違いしてしまう
のは分からなくもないですが、一方通行が優位の指示・命令と、
相互優位のコミュニケーションとを混同しないようにすることが
大事です。この区別が曖昧になればなるほど、コントロール思考に
陥ってしまうのです。
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